相生コンピュータークラブ第5期(2026年9月)~3Dプリンターことはじめ~
2026年第5期は、3Dプリンターを使った造形に挑戦します。まずは簡単に 3Dプリンターの仕組み、3Dデータをどのように作ったらいいかといったところから始めます。
タイピング練習とアルゴロジック
私たちが主宰するクラブは、ゴリゴリのコーディングをさせることで有名です。3D データを扱うにもタイピングは必要です。早くて正確なタイピングはすべての基本です。

タイピングが上達するためのツールについては、無料でたくさんあります。それを使えば十分に伸びます。
しかし、それらを漫然とゲームとして楽しんでいるだけでは伸びません。
どうしたらいいかというと、記録をします。今の自分の実力がどれくらいなのかを常に把握し、次にやるときはそれを超えるように練習していくと、上達が早いのです。

記録すべきポイントは決まっていて、2つ見れば十分です。これらを時系列で把握していきます。入門の入門講座も本編のクラブも、どちらもタイピングの数値はずっと記録していきます。
この「記録する」というのは、とても応用の効くスキルです。
学校のテストでもいいですし、ダイエットのために体重を測るというのも記録に入ります。また運動するとき(私はロードバイクで走りますが)、数値や心拍数などを記録していきます。健康管理の数値というのも記録の対象になります。
時間を追ってずっと記録していくことで、改善するための手がかりになります。エビデンスを持った改善ができるという意味で、非常に有用なスキルです。
私はこれで難関資格をいくつも取っておりますので、ぜひお試しください。

タイピングで中原を負かした
ついに相生コンピュータークラブでも、私がタイピングで負けてしまいました。タイプ数の私の記録を超えたメンバーが出てきました。

先に断っておきますと、私のタイプスピードはかなり速いです。1分間で日本語で言うと200字以上入力します。タイプ数で言うと350キーぐらいを平気で打ちます。年齢とともに指が動かなくなってきたのと、最近タイピングをサボっておりますので落ちてきたところはあっても、まだまだ速い部類です。
光都ICTクラブ全体で、私の記録を超えたメンバーはまだ2人しかいません。いずれも中学3年生と中学1年生です。ぼちぼち抜かれそうなメンバーもいますが、それも中学生ということで、私は光都ICTクラブ全体ではナンバー3のタイプスピードを持っています。
しかしながら、今回私に勝ったメンバーは小学校4年生です。
これは光都ICTクラブ全体でナンバー1のタイプスピードを持つメンバーが、小学校4年生の時にクラブに入ってきた当時のスピードをすでに超えている、という逸材です。当時はまだまだ速くありませんでしたので、その頃の彼を上回るかもしれません。
なお、このメンバーは入門の入門講座からクラブ本編へステップアップしてきたメンバーです。入門の入門講座だけでなく、普段からコツコツと練習を続けていたようです。まだ入ってから10ヶ月程度といったところですが、とんでもない逸材が出てきたなと私自身驚いております。全国取れるんじゃないかなと期待が高まっているところです。
また、クラブで初めて私を超えたメンバーには特別賞があります。副賞を添えて特別賞をお渡ししたいと思います。次回10月の第1回の時に、表彰の上、賞品をお渡ししたいと思います。
3Dプリンターで印刷してみる
3Dプリンターの使い方はとても簡単です。通常のプリンターと一緒でデータを用意して、そのデータを送り込めば、あとは勝手にプリンターが印刷してくれます。
では、そのデータを誰が作るのかというと、自分で作ります。出来合いのものを印刷しても、それは3Dプリンターを使えるということではないでしょう。
3Dデータは、空間に配置された線や面、そして立体です。計算によってその座標の位置は求められます。すなわち、プログラムで書けるということです。
まずは原始的にプログラムで立体を描いて、それを印刷するところから始めます。

私は、子どもの頃に厚紙を切り抜いて作った記憶があります。正二十面体は正三角形を20個組み合わせたら出来上がります。
これがなんと、プログラムを書くと4行で終わるという事実に今さらながら驚愕しています。現代を生きるメンバーにとっては、これが当たり前になるのだなと思うと、感慨深いものがあります。
入門の入門講座から、ステップアップしてきたメンバーの写真が下です。タイピングの速度は非常に速く、すでに本編のクラブで活動してきたメンバーに劣りません。むしろ勝っているぐらいです。
ただ、実際にコードを入力するとなると勝手が違います。

実際の入力は、間違えて入力したときは消さないといけません。タイピングの練習ソフトは間違えたら消す操作は必要なく、改めて正しい文字を入力すればOKです。ここが一番の違いでしょうか。
畳の上で泳ぐ練習をしても、水の中で泳げるようにはならないということです。実践あるのみ。ある程度できるようになったら、ひたすら実践を積んでいきましょう。
印刷できるデータに変換
3Dデータが完成したら、今度はそれを印刷できる形に変換します。これは私のパソコンに移して一緒にやります。

これは簡単です。マウス操作ですぐに終わります。
続いて印刷
続けてプリンターで印刷していきます。X、Y、Zの3軸に縦横無尽に動くノズルは、見ているだけで飽きません。

飽きないのはメンバーも一緒。3Dプリンターを初めて見るので、メンバーみんな興味津々です。


3DCADで設計する
1回目はコードで立体を設計しました。第2回からは3DCADを使って、3D空間を操りながら設計していきます。


3DCADもたくさん種類がありますが、そこまで高度なものを使うわけではありません。学校でも使われるようなCADを使って設計していきます。なお、相生市内の中学校では同じものを使っているようです。
3DCADの操作自体は、極端に難しいわけではありません。ただしマウスを使うことが必須です。タッチパッドではまともに操作ができませんので、マウスを使って操作をする必要があります。デジタルネイティブの今の小学生や中学生にとっては、マウスというものは異質であるようです。しかしながら、3DCADを使うとなると、強制的にマウスを使わざるを得ません。3DCADでマウスの訓練をします。
どうしてもタッチパッドに手が伸びてしまうというのは仕方のないことですが、マウスを使わなければ早く綺麗に立体を作ることができません。設計が終わらなければ、3Dプリンターでその立体を形にすることも叶いません。強いモチベーションが働いて、マウス操作が上達することを期待しています。
食い入るように真剣
いつもはコードを書くところを、マウスで自分の好きなものを作るというのが、いい刺激になったようです。いつもはだれるメンバーも、真剣に食い入るように画面に向かっています。


3DCADは、プログラムとは関係がないように見えるかもしれません。ただし通じるところがあります。
というのは、まずは基本の形、基本的な操作を覚えること。簡単な操作をし、設定を変えることで、どのような立体が現れるかというのをたくさん知識として蓄えていきます。その後、それらを組み合わせて複雑な立体を作っていきます。ここをおろそかにすると複雑なものを作れないということは、もうプログラムと全く同じです。

また、画面の中で立体ができたとしても、それを3Dプリンターで現実の形にするとうまくいかないことがあります。むしろ、1回でうまくいくなんていうことは珍しいかもしれません。
どこが悪かったのかを検証し、何度もやり直すこと。3Dの画面、理論の上ではできているけれど、現実世界に落とし込むとうまくいかないのはなぜかを考え、それを反映していくこと。これはプログラムや電子工作と全く一緒です。
そういう観点で、3DCADや3Dプリンターを楽しみながらできたらと考えています。
わたしも100%の正解を知っているわけではない
クラブに来るメンバーの中には、私に答えを聞く、「どうしたらいいんですか?」「どうやってやったらいいんですか?」という質問を投げるメンバーがいます。これは非常に良くないと私は考えています。というのは、私のやり方というのは、確かに100%正しい解ではないからです。自分で考えて答えを見つけ出すというのが大切です。
私はそれなりに正解を出すことはできますが、それが果たして絶対的な正解かというと、そうではありません。
特に今回、私自身身に染みて思ったのは、教材用に作っていた図形の作り方です。事前に私も考えて作ったやり方というのは、最適解ではありませんでした。

もちろん教材を作った時は、自信を持って「これが最適解だ、絶対解だ」と思って作っていました。
しかしながら、実際クラブに来てメンバーが触っているのを見て、「あ、自分のやり方というのは最適解ではないな」と感じ、その場ですぐにやり方を変えました。そちらの方が良かったからです。
その答えにつながる操作をしていたのは小学生です。小学生だからといって解につながらないわけではないですし、むしろいい解かもしれません。彼は彼なりにやっていたんだとは思います。わけもわからず「とりあえず触ってみよう」と触っていたのかもしれません。それでも、自分かもしれないし、私のように他者に対して影響を与えることができる。
それは、答えを聞くようなやり方ではできないんですよね。
自分で何とかしようと思って解を探していたからこそ、他者に対して影響を与えることができる。そして自分にも影響を与えることができるという点で、安易に答えを聞くような姿勢はよくありません。だから私はそれに対して教えることもありません。「自分で考えなさい、自分で見つけなさい」とヒントはあげるけれども、答えは教えません。答えは自分で見つけなければならないものなのです。
お土産はネームプレート
この日の課題が全部終わったら、ネームプレートを印刷して持って帰ります。

やっぱり、3Dプリンターの動きを見てると面白いですね。迎えにいらっしゃる保護者の方も3Dプリンターに興味があるようで、覗き込んで興味津々の面持ちで見て帰られます。

印刷が間に合わなかったメンバーの分は、私が別途印刷して次回持っていきます。まだデータが完成していないメンバーは、あと2回のうちに作って提出すれば印刷します。
また、10月は自分の好きな立体を作って提出し、印刷しようと思います。ご期待ください!

