太子プログラミングクラブ中級第1期・初級第2期(2026年7月)~通信対戦完成!~

太子プログラミングクラブは、双方向通信をするプログラムに取り組んでいます。6月は私が作ったシューティングゲームを、自分たちの好みに改造していきます。

初級は、第2期に突入です。

初級第2期の目標

初級コース第二期の目標は以下の2つです:

  1. タッチタイピングにもっと慣れよう
  2. 生成AIをもっと使えるようになろう

パソコンを使う上でのスキルとしてのタッチタイピングは、年齢層により少しおぼつかないところがあります。これを、息をするくらい自然にタッチタイピングができるレベルまで引き上げたいと思います。

第2期は6ヶ月の予定で進めます。この6ヶ月でどこまで伸びるか、丁寧にサポートしていきます。

また、生成AIでもすでに簡単なゲームを作れるようになっています。しかし、もっと自分の思い通りに生成AIを使いこなしたいという欲求が見て取れます。

生成AIを使うにはコツがあって、誰でも何も考えずに使っていれば質の高いものが得られるというわけではありません。どうすれば自分の思い通りのものが出力されるか、そのコツを少しずつ覚えつつ、使いこなしていけるようにしていきたいと考えています。

タイピング練習とアルゴロジックはもちろん継続

目標の通り、タイピング練習は続けていきます。

今はまだ自己流で進めているところがありますが、時間が経つと伸び悩みます。それに自ら気づけるかどうか。また、気づくには時間がかかります。

そして、気づくとどうしても「型」というものが必要になってきます。その型の大切さに自ら自発的に気づけるかどうか、自ら気がついたら圧倒的に上達します。

アルゴロジックは、プログラミングの練習という側面もありつつ、論理的な思考を育てるものでもあります。なんとなく進めるのではなく、「どうすればよいか」に気づいてもらうための訓練でもあります。

同じ成果であれば、手順が少ない方が良いです。

そして最近気づいたのですが、メンバーの中には、その最短手順をひらめきで解いてしまい、再現性がないメンバーがいます。この「再現性」も必要です。再現性がないということは、身についていないということです。一瞬のひらめきで解けたとしても、それは自らの力になっていないということです。ですから、自分の力、血肉になるまで続けていきます。

「なぜ最短手順で解けたのか」。最短手順で解くことよりも、「なぜ」というこちらの方が大変重要です。

生成AIから良い答えを引き出す手順

AI から良い結果を引き出すには、ある程度「型」が必要です。曖昧な問いを立てれば曖昧な答えが返ってきますし、具体的な問いを立てれば具体的な答えが返ってきます。

まずは例題をもとに3つほど取り組んでもらって、そこから自分のテーマに取り組みます。自分のテーマと言っても、ゲームを作っているメンバーが大半です。

そして、実際にできたゲームの一つがこちらです。

どこかで見たことがあるような画面ですが、これはメンバーが独自に作ったゲームです。はっきり言って、私がこれを作れるかどうかはわかりません。よく作っていると思います。

他には1985年のブラウン管に映った甲子園球場の野球中継を再現したメンバーもいます。

それから音ゲー、太鼓の達人やダンスダンスレボリューションのような音ゲーを作ったメンバーもいます。

細部の作り込みはまだまだかもしれません。そこは「お遊び」として、この発想を形にすることを楽しみたいなと思います。

また、AIがその発想を形にしてくれるスピードや精度は、圧倒的にレベルが違うなと感じます。

プログラムを書いてこの程度のものができるようになるというのは、私が学生の頃なら、数年単位の相当な時間を要していました。それが今や、プログラミングを始めて半年、下手すると3ヶ月程度で作れるようになる。本当にめちゃくちゃな時代だなと思います。

ファイルの保存とディレクトリ構造

下の画像のように、生成 AI を使ってゲームプログラムを作ることは簡単にできるようになりました。

ただ、パソコンの操作がある程度できることが前提になっています。意味も分からず、出てきたものでただ遊んでいるだけというような状態は、よろしくないと感じます。

そこで、パソコンの基本動作の一つである「ファイルの保存」と「ディレクトリ(Windows だとフォルダーと言います)構造」が理解できるように、特訓することにしました。小学生にこれを理解させるのは、かなり難しいのではないかなと思いますし、今必要なのかなという疑問もあります。しかし、コンピューターを使うためには、避けては通れないところです。

ある高校の先生が言っていたことです。中学校まででファイルの保存やディレクトリのツリー構造を教えないため、高校の情報の授業で大変困っているということでした。世の中には「SKYMENU」のように、そうした構造を知らなくてもファイルのやり取りができてしまうツールがあります。それを使っているせいで、基本が身につかないようです。

確かにその通りだと思います。そこが理解できているかどうかは重要です。一般的なパソコンにはSKYMENUなんて入っていませんから、普通にパソコンが使えるというところまで持って行ってあげる必要があるなと思っています。

そこでファイル名をつけて保存する、ファイルを移動する、フォルダやディレクトリを作るといった特訓をします。1回で理解できるわけではないので、少しずつアレンジしながら、何回も続けてやろうと思います。

やってみて思ったのですが、これ他のクラブでもせないかんなと。どこかのタイミングでこれは必要だなと思います。やります。

中級もタイピングとアルゴロジックから

中級コースもタイピングとアルゴロジックから始めます。

スピードが欲しいところですが、何よりも正確性、精度が欲しいところです。たくさん文字を打つことになりますので、間違えて入力してしまうことがないように、丁寧、正確に打つこと、これを大事にしていきたいと思います。

どんなメンバーであっても、最初にタイピングを教えるときはホームポジションを教えます。ホームポジションに指を置いて、一字打ったら戻るということを、まずは基本動作として身につけてもらいます。

メンバーによっては、私の話を聞かない自己流で通すメンバーもいます。それはそれで、あまり強く言わないようにしています。事あるごとに「型通りにしなさいよ」とは言いますけれども、いくら言ったところで、自分で気づかないと変えないからです。自己流ではダメだということに、自分で気づかないと変わりません。

自分のやり方を強制する、私のいわゆる「型」を強制するとなると、相手もつらいですし、しんどいです。それは当たり前です。自由にしていたものを「型」にはめ込むわけですから、当然、堅苦しさというのは出てきます。

しかし、そこから伸びるものです。「守破離」の「守」の段階を飛び越して、「破」や「離」の段階は来ません。初めから破ったら「型なし」ですから、そもそも上達すらしません。頭打ちになります。登る山を間違えているのです。

まずは型通りに、息苦しさや堅苦しさを乗り越えて、我慢して型通りにやってみる。そこから、それである程度できるようになったところから、自分の技を入れていく。というのが「破離」の段階です。

口で言ってもわからないので、そこまで強くは言いません。やはり長いこと続けていると、成長とともにそういうことに気づくメンバーもいます。この日はそういったメンバーがいましたので、アドバイスをしました。結局、自分で気づかないとダメなのです。

私は別に嘘を教えているわけでもないし、確率的なことを言っているわけでもありません。

「人それぞれやり方があるでしょう」と言われるかもしれませんが、タイピングに限ってはそれはないですね。王道というものがあって、その王道から外れてうまくいった人というのは、よほどの天才か、あるいはその反対かのどちらかです。今まで1,000人以上見てきましたけれども、そのどちらも見たことがありません。

王道を歩む。王道を歩んだ上で、どういう風に伸びていくか。その王道を私は伝えています。

ペアで作り込む

基礎練習が終わった後半は、通信対戦プログラムの修正です。2人1組で進めていきます。

プログラムは寡黙な1人の作業という風に思われるかもしれません。ですが、違います。特に通信プログラムの場合は、相手、つまり接続先の誰かとつながることを意識して、誰かのことをおもんぱかりながら進めないといけません。決して1人でできるものではありません。

誰かと一緒にプログラムをするということ、これも大事なことです

作りたいものを自由に作るのではなくて、相手と妥協点を見つけながら創造していくという作業が必要です。

妥協と言いましたけれども、これは「さらなる高み」と言い換えることができるかもしれません。自分と相手のコンフォートゾーンから外れた外側に、ひょっとするといいアイデアや、さらなる創造が待っているかもしれません。

想定を超えてきた

中学生メンバーが私の想定を超えてきた実例がこちらです。

わかりにくいかもしれませんけれども、2人のプレイヤーが協力してコンピューターの敵を倒すというゲームです。

題材は、通信対戦という入り口から入ったゲームです。

プレイヤー1とプレイヤー2は相互に敵同士として戦うという想定で作っています。しかし、それを彼らは生成AIの力を借りつつ、「協力して敵を倒すというゲーム」に改造しています。

これも通信を使ったゲームです。なるほどと思いましたし、こういう発想が出てくるのがいいですね!

中級第1期は次回でおしまいです。

次回は、それぞれ見て回りながら、アイデアを盗み、評価させつつ昇華させ、自分で解釈して飲み込んでほしいと思います。そして、その上でどのようなものが出てくるか、全体としてどのようなものが出てくるか、自分たちでどのように作り込んでいくか、楽しみです。

もうすでに「守破離」の「破離」のところまで来ていますので、最後は思いきり自由に想像力を爆発させて作ってくれるのを楽しみにしています。

最終回:作り込みと自慢大会

7月2回目で、半年にわたって作ってきた通信プログラムは最終回です。今回で自分たちの思い通りのプログラム、対戦ゲームを仕上げます。

そして、自分の思い通りのプログラムを作るということも勉強ですが、誰かの作ったプログラムを見てアイデアをもらうというのも、これもまた勉強です。スタート地点はみんな一緒なので、そこからどうアレンジできたかというのが今回の観点です。

せっかく自分たちが作ったプログラムを、そのままお蔵入りさせてしまうのはもったいないです。盛大に自慢をしてもらいましょう。みんなに見てもらいながら、どこを工夫したか、どこが一番気に入っているかというのを、みんなにアピールします。

私の想定を超えてプログラムを作ったメンバーもいました。1つどころか、2つも作っているメンバーもいました。残念ながら、時間内に完成までたどり着けなかったメンバーもいました。それでも、一人だけじゃなくて誰かと一緒にモノを作るという体験は、体験中も楽しそうでしたし、一人で作る時とはまた違った楽しさがあるのではないかなと、後ろで見ていて思いました。

また機会を見てやりたいと思います。

ネクストシーズンは、音をテーマにします

中級第1期も無事に終わりました。半年にわたってみんなよく頑張ってきたと思います。

メンバー全員が中学生以上なので、次期はサイエンスをプログラムしたいなと思います。ゲーム作りではなく、科学にどうプログラムを持ち込むか、そういった取り組みをしたいと思います。

テーマは「音」です。

音が波形(波)であるということは、中学校1年生の理科で習います。その波を、プログラムを使って視覚化(見える化)します。基本的な音を作りながら、どうすれば音色が変わるのか、音の大きさが変わるのか、また音階が変わるのかをプログラムでシミュレートしていきます。

うまくいけば、最後にシンセサイザーを作りたいなと考えています。

合わせて新規加入メンバーを募集します。若干名(2、3人程度)を考えています。プログラミング初心者はお断りで、タイピングは1分間に100字程度打てなければついてこれません。

「ゲームプログラミングばかりで飽きたな」という方、あるいは「Scratchで大体プログラムは作れるようになったけれど、ちょっと物足りないな」という方は、ぜひどうぞ!