龍野プログラミングクラブ(2026年8月)~寄り道は遠回りではない~

龍野プログラミングクラブは、JR本竜野駅2階多目的室で定期開催しています。改札前、至便です。駐車場も無料で使えます。

すぐには上達しないが必ず上達する

タイピングの上達は一日にしてならずですが、正しい方法を続けていれば必ず上達します。正しい方法は何年も教えてきた私が知っています。

  1. ホームポジションに従って指を動かすこと
  2. 画面を見てタイピングすること
  3. 焦らずゆっくり正確にタイピングすること

これの繰り返しです。

日本語入力は、生成 AI に音声入力を掛け合わせると、かなりの精度で正しく入力できることが分かってきました。

しかし、プログラミングは別です。プログラミングは、プログラム言語をコンピューターに入力する必要があります。これは音声で入力できるものではありません。プログラミングをするからには、タイピングは必須です。

書き言葉と話し言葉は違います。タイピングで入力するのは書き言葉です。話し言葉ではありません。

生成AIに対する指示(プロンプト)は、話し言葉ではなく書き言葉で書くのが基本です。書くということは論理立てられた記述であり、生成AIに人間の意図を伝える重要な手段です。

事実として、タイピングに一生懸命取り組む光都ICTクラブのメンバーは、言語化能力と生成AIを使いこなす能力が非常に高いのです。生成AIの時代であっても、タイピングは輝きを失うどころか、一層輝きを増しているのが事実です。

分からなかったら、過去できたところまで戻ってみよう

アルゴロジックの問題は、チャレンジ問題の初級後半になってくると、かなり難しくなってきます。ただ、考え方はここまでやってきたことの組み合わせや応用です。全く新しいことは出てきません。もし解けなければ、過去にできた問題まで戻って考え直すことで、新しい問題も解けるようになります。

後ろでじっとメンバーが問題を解いているところを見ていると、なぜか「あの問題は解けたのに、こちらの問題は解けない」ということがあります。

そこで私はヒントを出すのですが、「いくつか前のこの問題を解いてごらん」と伝えます。この問題が自力で解けていれば、今取り組んでいる問題はその応用である、そういう風に考えていくと、すっと解けます。重要なのは考え方であって、答えを見つけ出すことだけではありません。

アルゴロジックはよくできていて、プログラミングに通じる「型」を見つけ出すのに優れています。プログラムもアルゴロジックもある程度「型」があり、その型とは何かを意識的に体得することが重要です。

中には、感覚的にパズルゲームとしてアルゴロジックを解いていくメンバーもいます。しかし、それでは意味がないのです。自分の意識下で「なぜそうなるのか」というのを掌握した上で問題を解いていく、これが重要です。

それにしても、この日のメンバーは優秀でした。惚れ惚れするくらいの優秀さで、次々に問題を解いていく姿は、早くも追い抜かれそうではないかと恐怖を覚えるほどであります。

特別課題をプレゼント

教材ばかり進めても面白くないので、対応するコードを使った簡単なプログラムを作っていきます。

これは光都ICTクラブのオリジナルです。私が独自に開発したコードで、特にメンバーの受けがいいものを厳選しています。

まずは幾何学模様を描けるコードです。Turtleモジュールを使った幾何学模様を描くプログラムを、まずは写経します。

数値のところを触ると、さまざまな形に姿を変えます。また、色は教材にカラーコードおよびカラー名があるので、自分の好きな色に変えてみます。

また、数値を変えるときは一度にたくさんの数値を変えるのではなく、1箇所ずつ少しずつ変えていきます。こうすることで、どの位置の数値を変えたらどのような形になるのか、結果としてどのような変化があるのかというのを体感していきます。

最近まで小学生だったメンバーがいるので、彼に聞いてみました。

多いのは、小学校高学年の特に男子は、数値を変えるときに極端に大きい数字を入れたがります。これはなぜかということを聞いてみました。

すると、ゲームなどに影響されているのだと思います、とのことでした。大きい数字ほど強い、すごいという感覚があって、そういうでっかい数字を入れたがるようです。

ただ、プログラム的には、大きい数字を入れたからといってあまり良い結果をもたらすものではありません。重たすぎて面白くない動きになったり、挙動が悪くなったりすることがあります。

したがって、少しずつ数字を変えていくということを、まずは教えます。

算数の学習とリンク

ちょうど角度の数値を変えているメンバーがいました。よく見ると、角度のところにかなり大きな数字を入れています。

これはチャンスとばかりに、小学校の算数で習う角度について聞いてみます。

「1周は何度ですか?」

もちろん「360度」という答えが返ってきました。

「だとすると、2周は?」と聞くと、ちょっと考えながら「720度」と答えが返ってきました。

そうです。つまり、角度のところの数字を大きくしたら、何回もぐるぐると矢印が回るだけなのです。

プログラムでわけも分からず数字を入れているようで、実は身近な問題や身近な学習に置き換えて学習することができます。特に相性がいいのは算数・数学です。算数・数学と相性がいいということは、もう少し補足すれば理科とも相性がいいと言えます。

チャンスがあったら、このように学習とリンクさせて理解を促します。

スネークゲームを作ってみる

こちらもオリジナルのコードを写経しています。スネークゲーム(よくあるゲームですが)を写経していきます。

写経はよくある手段で、誰でもできます。本や紙に書いてあるコードを一言一句間違いなく写していくだけです。

「じゃあ、クラブや教室なんていらないじゃないか」ということになりかねませんが、まさしく写させるだけなら意味がありません。

クラブの価値は、そこで間違いやすいところ、理解しにくいところをサポートするところにあります。

私もたくさんのメンバーを見てきて、気づいたことがあります。

改行とインデントは、しっかり紙に「こうやりなさい」と書いているのに、多くのメンバーが間違えます。最終形を示しているだけでなく、「ここはこうだから注意しなさいよ」という風に書いてあるのに間違えます。

これはおそらく、多くの人にとって理解しにくい概念なんだろうと思います。せっかくの少人数でのクラブですから、ここは私が丁寧にサポートします

生成AIを使っておみくじを改造してみる

簡単なおみくじを作っていたメンバーがいました。

4行くらいのプログラムで、そのプログラムをなぜか嬉しそうに何回も実行していました。それを見て、驚かせてやろうと思いました。

生成AIを使って、そのコードを元に改造してみるとどうなるか、というのを実演しているところです。

そのメンバーは学校で調べ物に生成AIを使ったと言っていました。そもそも生成AIは調べ物をするためだけのものではないので、ここではAIの違った使い方を勉強して帰ってもらおうと思います。

コードを貼り付けて、「射幸心を煽るようなド派手な演出を追加して」という風にプロンプトに打ち込みます。生成AIのモデルはGemini、Claude、ChatGPTの3つを使います。

さて、それぞれどのような回答を出してくるのか、どのようなプログラムが出来上がるのか楽しみです。

出来上がりはさすがの Claude といったところで、Gemini は動きませんでした。ChatGPT は動いたんですが、面白みがないかなと。ぜひお試しください。