龍野プログラミングクラブ(2026年9月)~やりたいことを伸ばそう~

龍野プログラミングクラブは、JR本竜野駅2階多目的室で定期開催しています。改札前、至便です。駐車場も無料で使えます。
コーディングエージェントを使ってみた
8月が1回しかありませんでした。そのため、かなり間が空いたメンバーがほとんどです。
継続してやっているわけではなく、時間が空くと忘れてしまうことがあります。私(スタッフ)は週2回触っていても、月2回しか触らないメンバーはちょっと休むと忘れてしまうことが多いです。
そこでリハビリついでに、以前作ったレースゲームをコーディングエージェントを使ってさらに洗練化させていく、ということをしました。

ただ、コーディングエージェントはどのメンバーにも触らせるものではありません。ある程度プログラムの学習が進んだメンバーでないと、触らせたくないものでもあります。
今回レースゲームを作っているメンバーは、オブジェクト指向まで理解が進んでいます。そこで、Claude Codeで作ってみることにしました。

また、エージェント型の生成AIについても説明をします。概念として、どのように動いているかというのを理解した上で触らせます。
ここを疎かにして、自由に使って物を壊すというのは良くないからです。特にコーディングエージェントの場合、ローカル(自分のパソコンの中)のファイルを壊す、フォルダーを消すということが現実にあり得ます。
エージェントの話をしたときに、今回触らせたメンバーはすぐに「危険じゃない?」と言いました。こういう感覚があるというのが非常に大切です。その前提で触ってもらうというのを大事にしたいと思います。
かなりレースゲームらしくなってきた
途中まで作り上げていたとはいえ、かなりレースゲームらしくなってきました。

まだまだ変なところはあります。敵車との衝突判定がなかったり、周回コースなのにずっと正面に同じ山が見えていたりと変なところがあるので、これを改良していきます。
クラブの時間の最後の方には、かなり出来上がってきました。すると今度はこれを誰かに見てもらいたいという欲求が出てくるのは自然なことです。メンバーの彼も、ご両親であったり友達であったりに見てほしいなという気持ちはありました。
そこで実行形式で持って帰ってもらおうとしたのですが、残念ながら家で使えるパソコンが Chromebookということで一旦は保留です。Web形式であれば、URLさえあれば誰でも遊べます。そちらの方向を検討します。
次に来たときに、Webでこのレースゲームを公開するつもりで進めていきます。
ラズPico+サイコロ電子工作
こちらも久しぶりのメンバーです。LED7つを Raspberry Pi Picoで制御するサイコロ製作を進めているところです。
あと残っていたのが、タクトスイッチ(ボタン)との接続です。タクトスイッチを押すとサイコロの目が動き出す部分の配線が終わっていませんでした。スズメッキ線を用意して、配線をハンダ付けしていきます。
ハンダゴテを学校で学習するのは中学生に入ってからです。小学生はやはりハンダゴテには慣れていません。したがって、小学生とのハンダ付けは、ハンダゴテの使い方を勉強することから始めます。

ハンダによる配線が終わったら、テスターできちんと配線されているかどうかを確認していきます。
市販の電子工作キットの場合はプリント基板が使われています。そのため、テスターで確認しなくても、外観できちんとハンダ付けができていれば配線を間違うことはありません。
一方、ユニバーサル基板で作るような電子工作は別です。テスターでの配線確認をしっかりしておかないと、短絡(ショート)によりマイコンを壊したり、電源を破損したり、回路を焼いてしまうことがあります。ここは手を抜かずにしっかりやっておきたいところです。

ペーストの効果を勉強する
ハンダ付けの最中にペーストを使っていると、「これって何?」とメンバーが疑問を持ちました。疑問を持つのはいいことだと思います。
そこで、ペーストの効果についてホワイトボードに書きながら一緒に勉強しました。

ペースト(ヤニ)の効果は、基板や配線上の銅の酸化を取り除き、ハンダで溶着させるためのものです。
このヤニがないと、ハンダは玉になって弾かれてしまいます。きちんとハンダが流れて、機械的にも電気的にも溶着するには、ヤニが必須です。
配線が終わったらコーディング
電子工作の部分が終わったので、今度はコーディングをします。Raspberry Pi PicoにMicroPythonでサイコロのプログラムを書いていきます。
中身のロジックについてはとりあえず置いておき、出来上がったコードを丸写しします。それで動くかどうかの確認です。

コードの丸写しはうまくいきました。じゃあ実際に動かしてみようと動かしているところです。
結果やいかに。残念、全く光りませんでした。
電子工作の面白いところは、プログラムだけで完結しないというところです。電気回路とプログラムの両方の知識が必要です。
今回の場合、プログラムは全く問題ありません。見直してもエラーは出ませんし、ロジックも正常です。どうやらプログラムのロジック自体は動いています。したがって、回路側に問題があると考えて探っていきます。
LEDが7つあって、そのうち1つも全く点かないというのがおかしいところです。となると、配線がどこかで短絡しているか、もしくは外れているかといったところから疑っていきます。テスターを持ってきて回路をひとつずつ当たり、導通があるべきところに本当にあるのか、あってはいけないところにないかを確認しながら進めていきました。
しかし、これも全く問題なし。おかしいなと2人で頭を悩ませましたが、どうやらLEDのプラスマイナスを全部間違えているんじゃないか、というところに落ち着きました。
これはかなりひどい間違いです。LED7箇所の足が2本ずつあるので、14箇所のハンダ付けをやり直すかという話ですが、それは非常に面倒くさいです。そこで「プログラムの方を書き換えようじゃないか」という結論になりました。
一旦、私が持ち帰ってプログラムを書き直します。これも電子工作の面白さです。
ゲームの作り方が上手くなってきた
早い段階で生成 AI を使ったプログラミングでゲームを作っていたメンバーです。確かに簡単なゲームはすぐにできていたのですが、一旦それはストップして、本(教材)に従って進めていました。
今日は、一旦きりのいいところまで行きました。そこで、今度は別のゲームを生成 AI に作らせてみたところです。

ゲームの作り方自体も上手くなっていますし、どのようにAIが考えているかというのも、ある程度想像できるようになってきたのでしょう。ゲームがレベルアップしているように思います。また、見せ方も上手くなってきました。
生成AIがあるから何でも任せてしまえばいいというわけではなくて、基本的なところはやはり学習が必要です。人間が知っているからこそ、AIの力を引き出せるのです。
かわいいパソコンたち
ハードが大好きなメンバーのパソコンです。左のパソコンは「ジャンクで拾ってきた」と言って手に入れたそうですが、これは私も欲しいです。

メモリが足らなかったそうで、もともとあった他のノートパソコンからメモリを引っこ抜いて追加で載せたそうです。また、OSもクリーンインストールして使えるようにしていました。ジャンクだけど、これは「ラッキージャンク」だね、というものでした。
中学生の2、3年生になると、ハードウェアに興味を持つメンバーが増えてきます。自分でメモリを追加したりSSDを換装するところから始まり、いろんなパーツを組み合わせて新しいパソコンにしてみたりとをしているのを見かけます。
私も学生時代にお金がないならないなりにやっていました。しかし、偉いというかすごいなと思うのは、ジャンク品をうまく活用して楽しんでいる、ハードの勉強をしているなというところです。ジャンク品で数百円から2、3,000円といったパーツをうまく組み合わせて、自分の中で最大限使えるものを組み立てる、といったことをしています。
お金が潤沢にあれば最高級で最新のものを使いたいという気持ちはあるのかもしれませんし、私だって今でももちろんあります。しかしそこに依らず、「足るを知る」というか、今ある十分なものを自分なりに考えて作り上げる姿勢は、本当に素晴らしいなと思いながら見ています。

