相生コンピュータークラブ第4期(2026年8月)~LEDとタクトボタンの組合せ~

2026年第4期は、Raspberry Pi Picoを使ったプログラミングです。実験基盤に実装してあるLEDとタクトスイッチを使った反射神経ゲームを作ります。8月の2回で完成させます。

タイピング練習とアルゴロジック

私たちが主宰するクラブは、ゴリゴリのコーディングをさせることで有名です。タイピングが速くて正確だからこそ、楽しくてやりがいのあるプログラミングが可能です。

タッチタイピング上達の秘訣は、まず精度を上げることです。スピードは後回しにします。入力が遅くてもいいから、ゆっくりと確実に入力していきます。

常時90%以上の精度(正タイプ率)が出るようになったら、徐々に入力速度をあげていきます。正しくキーを入力出来ないのに、入力速度を無意味です。

また、キーを見ながら入力しても上達が遅くなるだけです。少しくらいなら……だめです。見ずに入力してください。

これは誰がやっても変わりません。自分だけ特別と思わず、王道を進んでください。

英語入力やってみた

日本語のタイピング入力が十分な速さに到達したメンバーに、英語のタイピング練習をしてもらいました。

日本語入力と違って「shiftを押さなければならないこと」「スペースを使うこと」、そして「日本語入力では使わないキーが出てくること」この3つに、悪戦苦闘のようでした。

パソコンを日常使いするには、日本語入力をすれば事足ります。しかしながら、プログラムの写経をするとなると、英語入力ができた方がより実践的です。

あまりこればかりやっても意味がないので、日本語メインで英語入力も多少やる、というスタイルで続けていきます。

アルゴロジック1で繰り返しを見つける

アルゴロジックは、ブロックを積み上げていくプログラミング体験ゲームです。

アルゴロジック1と2があり、1は繰り返しの学習に適し、2は分岐の学習に適しています。繰り返しは、コンピューターの絶大な力を使いこなすには絶対に理解しないといけない概念です。これを遊びながら習得できるアルゴロジック1は良い教材です。

繰り返しのロジックを理解するには、同じ形を見つけることから始めます。同じ形をプログラムで繰り返すように指示します。同じ形でなければ、繰り返すことは出来ません。まず、同じ形を探しましょう

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LED点灯とタクトスイッチを組み合わせる

ハードは、Raspberry Pi Pico実験基盤を使います。昨年はんだ付けして作ったものです。実験基板にプログラムを載せていきます。

先月から参加の新規メンバーは、まずは実験基板を作りあげるところからスタートです。

はんだ付けは電子回路製作の基礎力です。プログラムだけだと、パソコンの画面の外に出られません。しかし、はんだ付けができるようになると、現実にあるモノを動かせるようになります。はんだ付けを習得して、現実世界をプログラムで制御しましょう!

写経!写経!写経!

この日の写経用コードは3つ用意していました。簡単で短いコードを2つ、少し複雑で長いコードを3つ。もう何も言わなくても、1時間位で写し終えてしまいます。

写経は手打ちである以上、入力ミスが発生します。入力ミスは、プログラムのエラーとして発現します。このエラーも、自分たちで解決できるようになりました。

小学生でも、1年半くらい写経を続けていれば、アルファベットばかりのコードを苦もなく動かせるようになります。でも、途中で諦めてしまえばそこで終了。プログラムの楽しさを覚える前に離脱です。

AIを使ったプログラミングでも、コードが読めなければ、思い通りに動かすことは出来ません。自分でコードを書く練習をしているからこそ、生成プログラミングで良いコードを書かせることができるのです

LEDを順に点灯するプログラム
実験基盤のRGBのLEDが順に点灯する

反射神経ゲームの完成!

第4期の反射神経ゲームを作ろうというのは今回で最後です。タイピングとアルゴリズムが終わったら、最後の写経をしていきます。

まず行うのはゲームの基本的な部分の作り込みです。これは私もメンバーと一緒に入力しました

私が、入力スピードでメンバーに負けることはありません。

しかしながら、1回で完全完璧にできるかというとそんなことはありません。下の写真のようにNameErrorが出ています。本来「level」と入力すべきところを、「lebel」と入力したために出たエラーです。冷静に考えれば間違えることはないのですが、タイプミスというのはあり得ます。しかもこれをコピーしたため、3箇所にエラーが出ているという状況でした。

メンバーも作業終了して、完成した時のパソコンの画面の出力がこちら。

全部で10回LEDが光ります。そのLEDに対応するスイッチを押したときの反応速度が表示されます。間違えて押すと「不正解」、正しく押すと「正解」という表示が出て、反応にかかった時間が表示されます。

もちろんパソコンの画面だけではなくて、実際に物が光ります。物が動きます。

こちらの写真が Raspberry Pi Pico の実験基板です。この基板に実装されている LED 3つとタクトスイッチ 3つを使ってゲームを動かします。この基板自体もメンバーがハンダ付けして組み上げたものです。

反射神経ゲーム【基本版】
ゲームの基本的なプログラム。これに修正や機能追加していく
追加機能1(チャタリング防止)
基本版にチャタリング防止のコードを追加する
正解不正解演出(関数部分)
正解・不正解でLEDが点灯して演出する。関数部分のみ
正解不正解演出(実行部分)
正解不正解演出を関数を呼び出して実行する部分
最終演出(関数部分)
最終結果に応じてLEDで演出する。関数部分のみ
最終演出(実行部分)
実行部で関数を呼び出し最終結果に応じてLEDで演出する。

おまけ

少し時間があったので、マルチタスクと時分割多重方式について説明しました。

マルチタスクとかシングルタスクとか、仕事のやり方で使われる言葉です。これは元々は CPU にどのように処理をさせるかという話です。

CPU 時間を短く切ってタスクを高速に切り分けると、あたかも同時に並行しているように見えるということから、この言葉が使われるようになったものと考えられます。

CPU なんだからタスクを高速に切り替えることができるのであって、人間がタスクを高速に切り替えるということは現実的ではありません。

だから、マルチタスクは成立しないんだよ、という話でした。

次期、予定を変更して3Dプリンターを使う

第4期も無事に終わりました。ハードとプログラムがうまく結びついてゲームを作れました。

次期、当初の予定ではScratchとPythonでタイマー&ストップウォッチを作ろうという話でした。が、予定を変更して3Dプリンターで造形をしようと考えています。

単に3Dプリンターを使うだけではなく、3Dの立体をプログラムで設計し、その設計したものを3Dプリンターに出力するという流れで進めていきます。プログラムとものづくりが噛み合うという体験を、9月・10月の2ヶ月間(全4回)でしてもらおうと考えています。

乞うご期待!