姫路・たつのの小学生向けプログラミング教室・クラブ|料金相場と選び方ガイド

ITやDXが注目される中、小学生のプログラミングやプログラミング的思考についてよく耳にするようになりました。学校でもプログラミングに触れることがあるというし、習い事として通わせるべきだろうかと、親御さんとしては悩んでいる最中かもしれません。

プログラミングと言っても「パソコンでゲームをしているようにしか見えない」と考えている方もいらっしゃることでしょう。

ほかの習い事もあるし、子供の負担や送り迎えの負担を考えると、どうしても躊躇(ちゅうちょ)してしまうのは仕方ありません。

本稿では、そのような親御さんに向けて小学生向けのプログラミング教室・クラブについて、プログラミングが注目される理由から、教室・クラブの料金相場、教室・クラブの特徴分類など、詳しく説明します。

なぜ今「小学生のプログラミング教室」が注目されているのか?

ここ数年で、小学生向けのプログラミング教室が急速に広がっています。この背景には、大きく4つの理由があります。

学校教育の変化と政府の危機感

2020年から小学校でプログラミング教育が必修化されました。これは、政府が「日本のICTリテラシーが国際的に遅れている」ことに強い危機感を持ち、子供のうちからデジタル活用力を育成する必要があると判断したためです。

2021年には中学校で必修化、2022年には高校で必修化されており、2025年1月の大学入試共通テストでは、プログラミングを含む情報科目が必修科目になりました。このことからも、政府が将来にわたりプログラミング教育をすすめていくつもりだということがわかります。

日本の人口減少は急速に進んでいます。今まで人手で行っていた諸々の作業を、プログラミングを含む情報技術で補わなければ立ち行かなくなるのが早晩見えています。

光都ICTクラブで、情報技術の基礎を学習する様子

思考力を伸ばす絶好のタイミング

小学生は新しい概念を柔軟に吸収できる時期です。プログラミングを通じて「順序立てて考える力」「問題解決力」が自然に育ちます。

プログラミングにおいて、順序立てて考える力と問題解決力は、意識せずとも常に使う力です。また、理数系の教科・学問では、この2つの力が必須と言えます。

私自身が理数系の学校に進んだ経験からすると、順序立てて考える力や問題解決力がなければ行き詰まったことでしょう。働き始めてからも、多くの場面でこれらの力が困難を救ってくれました。

小学校や学習塾の勉強とは違って、楽しみながらプログラミングに触れることによって、自然に思考力を育みます

光都ICTクラブで、メンバーみんなで課題を検討している様子

将来のキャリア形成につながる

これからの社会では、AIやデータを活用できる人材がますます求められます。私が新卒で会社に入社した2000年初頭は、一人1台のパソコンすらありませんでした。しかし、もうすでに一人1台以上のパソコンで仕事をする時代です。

そして、多くのデジタルデータを社内に蓄積してきました。親御さんの会社でも、様々なデータが眠っているのではないでしょうか。

これらのデジタルデータは眠ったままにしておくのではなく、「活用」していく時代に突入しました。活用するには、コンピューターでプログラムを使うのが合理的です。また、近年ではAIもその活用手段の一つになりました。

小学生のうちからプログラミングに親しむことは、未来のキャリア選択の幅を広げます

保護者にとっての安心材料

習い事としてプログラミングを選ぶ家庭が増えているのは、「勉強にも役立ち、将来にも直結する」からです。もはや、プログラミングは水泳や英語と並んで定番の習い事となりつつあります。

👉 つまり、「ただの流行」ではなく、日本全体の課題と子供の成長に直結する理由があるからこそ、プログラミング教室・クラブは注目されているのです。

小学生がプログラミングを学ぶメリット

プログラミングを学ぶと、単にパソコン操作が上手くなる以上の効果があります。

  • 論理的思考力が育つ
    • プログラムは、小さな手順を並べて実行されます。例えば、歯磨きをする場面を考えてください。歯磨きをするには、「歯ブラシを手に取る→歯磨き粉をブラシにつける→口にブラシを入れる→歯に当てる→……」というように実行します。複雑なことをプログラミングするには、このように小さなパーツに分解して考えます。そのうちに、複雑な問題を分解し、筋道を立てて考える習慣が身につきます。
  • 問題解決力が強化される
    • プログラミングは、「実行したいこと」を「どのように書くか」と常に考えています。同じ結果であっても、書き方は一つではありません。解決すべき課題が大きくなればなるほど、答えとしてのプログラムは複数あります。そのうち最適な選択ができるかは、プログラムを書く人の考え方次第です。また、「エラーが出たらどう直す?」を繰り返す中で、試行錯誤する力が育ちます。
  • 他教科の学習にプラス
    • プログラミングをするうえで、算数や理科での論理的理解、英語でのプログラミング用語習得など、理数系の教科の力を自然と育みます。光都ICTクラブのメンバーが、プログラムコードの英語の意味をブツブツ読みながら書いている場面をよく見かけます。私自身、プログラミングのために英語ドキュメントを読んだり、英語のエラーを読んでいるうちに、英語への苦手意識が薄らぎました。そして、重要なのが国語の力です。プログラミングは、人間が人間の言葉で認識している課題をプログラム言語に変換するプロセスです。その流れの中で、人間の言葉である国語力が磨かれるのです。
  • 発表力・協調性もアップ
    • プログラミングは、一人で黙々とコンピューターの前に座って取り組むものと思っていませんか? 実は、複数人で作業を分担してコミュニケーションを取りながら、一つの大きなプログラムを作ることもあります。また、プログラムを作品として発表したり、仲間と一緒にコードや仕様を考えることで、自然に表現力やコミュニケーション力も養われます
光都ICTクラブで、メンバー同士で調査しながら作品を作っている様子

👉 「地頭力としての基礎力」「将来のキャリア」「学習全般(特に理数系)への効果」という3つの視点から、小学生のプログラミング学習は有効だといえます。

小学生向けプログラミング教室・クラブの種類と特徴

小学生向けのプログラミング教室・クラブは、「内容」と「運営形態」でそれぞれ分類できます。分類ごとに特徴や向いている子供が違います。これらの特徴を理解しておくと、プログラミング教室・クラブを選択するときの助けになります。

プログラミング教室・クラブの内容での分類

学ぶ内容や教材による違いです。

小学生にとってのわかりやすさを重視した、ビジュアル型とロボット型が大半を占めます。ビジュアル型教室・クラブが、初級・中級を卒業したメンバーに、上級以上として本格型教材を提供することもあります。

注意すべきは、ビジュアル型プログラミング言語(Scratch等)は初期教育用教材であり、中学校以上は上位のプログラム言語(Python)を習得することが望ましいことです。将来のことを考えれば、上位のプログラム言語のコースを用意しているかを知っておくべきです。

種類特徴向いている子供
Scratchなどのビジュアル型ブロックを組み合わせる直感的操作。低学年でもわかりやすい初めてプログラミングに触れる小学生
ロボット教材型レゴやロボットを動かす。手を動かして学べる。結果がわかりやすい。工作・実験好き、モノづくりに関心がある子
Pythonなど本格型実際に社会で使われるプログラミング言語に挑戦小学校高学年〜中学生、実用スキルを身につけたい子

プログラミング教室・クラブの運営形態での分類

主宰者が、どのように運営しているかによる違いです。

学習塾併設型は、フランチャイズとしてプログラミング教材を使っているところが多くあります。学習塾の先生として子供たちに向き合ってきた実績はあるとしても、プログラミングなどの情報技術の実績があるかは要確認です。

一方、専門店型は、IT企業やシステム関係の仕事で実績ある人が開講している場合が多いです。反面、先生としての実績はよく確認する必要があります。

種類特徴メリット注意点
学習塾併設型進学塾や学習塾がプログラミングも提供している勉強といっしょに学べて安心感がある
先生としての実績がある場合が多い
先生がプログラミング専門でない場合がある
専門店型プログラミングに特化した独立型教室最新の教材・幅広いカリキュラム
専門的に優れた先生が支援してくれる
教育方針が多様なので比較検討が必要
先生としての実績が少ない場合がある

👉 このように 「内容で学び方を比較」 しつつ、「運営形態で雰囲気や方針を比較」 するのが賢い選び方のコツです。

小学生向けプログラミング教室の料金相場と選び方

小学生向けのプログラミング教室・クラブの一般的な料金相場は、月謝で「5,000円〜15,000円程度」が目安です。月に4回で1回1時間程度がボリュームゾーンです。

パソコンだけで完結するカリキュラムではなく、ロボット教材を使うタイプはやや高めになる傾向があります。

料金だけで決めないことが大切

「安い」だけで選ぶと、教材や指導の質に不満が出ることもあります。また、「高い」からといって必ずしも子供に合うとは限りません。

体験・見学で雰囲気を確認

子供が「楽しい!」と思えるかどうかが一番大切です。教室の雰囲気や先生との相性を見極めるために、体験・見学は必ず活用してください。

ほとんどのプログラミング教室・クラブが、無料~少額の体験メニューを用意しています。体験メニューが面白いと思えるかどうかも大切ですが、先生との相性のほうが大切です。相性が良い先生となら楽しく続けられても、相性が悪い先生とだとプログラミングを学習するのが地獄になってしまいます。

プログラミング教室を選ぶときのチェックリスト

失敗しないために、以下のポイントを確認してみてください。

  • 子供の興味関心に合っているか?
  • 教室の雰囲気は安心できるか?
  • 継続的に学べるカリキュラムがあるか?
  • 通いやすい立地・時間設定か?
  • パソコン初心者でも安心して学べるか?

👉 これらをチェックすることで、「わが子にぴったりのプログラミング教室」が見えてきます。