同じ形を見つけよう

龍野プログラミングクラブはJR本竜野駅2階多目的室で定期開催しています。教材にそって進めるスタイルで運営しています。

タッチタイピングの練習

わたしが運営するクラブでは、かならずタッチタイピングを練習します。タイピングに意識を削がれずに、本来力を注ぐべき考えることに集中してほしいからです。

また、生成AIプログラミングを取り入れるのに、タイピングが必須です。生成AIに仕様を指示するには、タイピングで正確に文字を入力する必要があるからです。

タッチタイピングで使うツールは、無料タイピングと寿司打と右手専用タイピングです。

無料タイピング https://manabi.benesse.ne.jp/gakushu/typing

寿司打 https://sushida.net/

右手専用タイピング https://typing.twi1.me/game/15206

写真のメンバーの場合、やる気もあるし、一生懸命に取り組んでいるのに、なぜか伸び悩んでいるようなので、練習の状況を聞いてみました。そうすると、クラブのときしか練習していないということでした。自分のパソコンはないし、学校ではタイピングの練習もゲームだから禁止されているとか。単純に練習不足です。学校で禁止されているというのが残念で仕方ありません。

ある程度上達するまでは、一日5分でいいので正しく練習すると、上達が早いのです。これは大人も同じです。

さて、右手専用タイピングをしていたところ、「フレミングの右手の法則」という言葉が出てきました。疑問に思ったようなので補足しました。

小学校5年生でならう、直流モーターでは「フレミングの左手の法則」が適用されます。で、モーターと発電機は同じ構造なので、電池をつなぐところに電球をつないで、モーターを手で回すと電球が点きます。このときに適用するのが「フレミングの右手の法則」です。

そんなはなしを、ホワイトボードに書きながら説明したのでした。興味の幅が広がると嬉しいなあ、と思いつつ。

さあ、コーディングだ

クラブで使っている教材は、題材や書き方はやさしくていねいで優れていると思います。しかし、コードの書き方は結構不親切です。わたしも実際に教材にしたがってコーディングをしてみて、あれっとなるところがたくさんありました。

この教材のコーディングの説明の仕方は、コーディングそのもの自体に慣れていないと難しく感じます。そこで、教材のクセの読み方を伝えました。すると、かなりはやくコーディングできるようになりました。

いろいろテクニックも伝えたし。すると、あらまあ、次から次へとテーマが進んでいきます。

ゲームも形になってきました!

mdownは、なんと読む?

コーディングをしながら、良い質問がありました。「mdown」の読み方は、「ムドウン」ですか?というものです。

いい間違い方だと思います。自分なりに答えを出して、結果それが間違っているだけのはなしです。「なんて読むんですか?」より、よほどいい。

「mdown」は、「マウスダウン」または「エムダウン」と読みます。これは、実際のコードの前後関係があって読めます。コードは載せないので、そんなもんかと読み進めてください。

この「mdown」は、マウスをクリックした時のイベントプログラムに出てくる変数名です。「mouse_down」という変数名にしてもよいのだけれど、長くて面倒なので「mdown」と省略します。したがって、「マウスダウン」と読みます。また、「m」と「down」が別のものを指すので、「エム・ダウン」と読んでも意図が通じます。

コーディングにおいて、このような省略が頻繁に出てきます。たとえば、「button」を「btn」と省略します。省略形を「ビー・ティー・エヌ」と読んでも良いですが、おそらく「ボタン」と読みます。

入力の手間を省くために、省略型をよく使います。しかし、もともときちんとした意味があります。その意味を理解したうえでコードを読み進めると、プログラム全体の見通しが良くなります。これもテクニックの一つです。