水曜日のクラブ(2025年12月)~コーディング課題最終盤・共通テスト(情報科目)対策~

水曜日のクラブ活動は、年齢層がちょっと高め。それに伴い、取り組む内容もちょっと高度です。

メニュー

  • 18時00分~18時30分 タイピング練習・アルゴロジック
  • 18時30分~21時00分 プログラミングなどなど各自の進み具合で

タイピング練習とアルゴロジック

タイピング練習とアルゴロジックはいつものとおりです。

もう十分早くなってきたメンバーには、こちらから特に何も言わず。スピードが落ちないように維持していったらOKです。

Pythonでゲームコーディング

タイピング練習が終わったら、コードの写経をします。

教材のテキストもいよいよ最終盤。コード量も増えてきましたが、タイピングが十分に早いので時間はかかりません。

ただし、入力ミスによるバグ取りは慣れていない分、結構な時間がかかります。サポートが付いて、ていねいに間違い箇所を探していきます。

地味でつまらないけれど、この繰り返しが力になります。

情報科目の共通テスト対策を考える

情報科目の模試で、大問4を一緒に解きました。字数が多いので怯えていましたが、意外にグラフの読解は簡単でした。

さて、大問4はグラフ読解、統計の問題です。これには、テクニックがあります。それは、「都合のいい解釈はだいたい間違い」というものです。

統計は、「わかっていない事柄に、何か有意な関係性を見出す手法」です。だから、わかっていないのにわかったふりをするのはNGです。反対に、わかっているのにさらに疑うのはOKです。

こういう視点で解答の選択肢を見ると、見事に解けるという強力な時短テクニックです。

時間との戦いにどう勝つか?

共通テストの内容は、高校の範囲から外れることはできません。したがって、難易度をあげて偏差を大きくするには、工夫が必要です。出題者側の立場で考えると、前提条件を長くして文字数を増やすのはよく理由がわかります。

何年か前に共通テストを受けた大学生に聞いてみると、他の科目(国語・英語)でも同じような傾向があるといいます。ならば、国語や英語の問題を解くように情報も解けばよいのです。

立てた戦術案は以下のとおり。

  • 前提は読まず、個別の問題から読む。前提が必要だと感じたら戻って読む。
  • 解答の選択肢を見て、問題に当てはめて逆算する。

問われている内容自体は難しくないので、この方法で時間を稼げます。

というか、情報科目に時間を割いてられません。普段、予備校や塾に行っているなら、テクニックはそちらのほうが熟練しているはず。そこで教わったテクニックを情報科目に応用できないか考えるべし

この歳になって思うのは、全体を見通してゴールに向かって戦略を練ることの大切さです。帰納的に目の前のことをこなしていってゴールに到達できるならいいけれど、それが難しいなら戦略が大事です。

サーボモーター?

あるメンバーが突然サーボモーターを取り出し、動作させるプログラムを作り出しました。サーボモーターを動かすこと自体は2年くらい前に取り組んだ内容です。

ラズPicoでサーボモーター(SG90)を動かそう〜その1〜 ペアプロならぬ集団プログラミング

2024年1月19日(金)は、6割ほどの出席率でした。今回からは、サーボモーター(SG90)を動かすプログラミングに挑戦します。 18時00分~18時25分 タイピング練習 18時25…

ラズPicoでサーボモーター(SG90)を動かそう〜その2〜 プログラムをかっこよくしよう

2024年1月26日(金)は、6割ほどの出席率でした。今回も、サーボモーター(SG90)を動かすプログラミングに挑戦します。 18時00分~18時25分 タイピング練習 18時25分~1…

ラズPicoでサーボモーター(SG90)を動かそう〜その3〜 プログラムを、さらにかっこよくしよう

2024年2月2日(金)は、7割ほどの出席率でした。今回は、ひきつづきサーボモーター(SG90)を動かすプログラムを、さらにかっこよくします。 18時00分~18時25分 タイピ…

なんで突然始めたのかを聞くと、学校の探究学習のテーマで使えそうだと思いついたそうです。当時わたした資料を引っ張り出して、さらには上のリンクのページからサンプルコードを持ってきて、動かそうと頑張っていました。

念のために断っておくと、わたしは探究学習で使えそうだというようなヒントは出していません。メンバーが自分で思いついたアイデアです。

自ら応用したことがすばらしい

「プログラムってなんの役に立つの?」 とよく聞かれます。この質問に答えるのはたいへん難しくて、何にでも役立つからとそう答えると極めて抽象的な答えになってしまいます。

この質問は、「文章が書けたらなんの役に立つの?」という質問に似ています。文章を書く練習をしたとして、必ずしも文筆家になる必要はありません。でもその練習で培った力は、日常の様々な場面で活用されます。

同様にプログラムを勉強したからといって、全員が全員プログラマーになる必要はありません。普段の生活や仕事の中に生きてくるのです。

メンバーが「探究学習に使えそうだ」と考えたのは、まさしくこの考え方を地で行くことです。要素として学習したことが、何年もあとになって問題解決の糸口になっているというのが、たいへん嬉しく思います。

WEB上の情報が正しいとは限らない

ちなみに、上のリンクで記載しているプログラムの一部には間違いがあります。メンバーに指摘されましたが、あえてそのままにしておきます。

コピペで物事が解決したら楽だけれど、世の中そんなに甘いことばかりではありません。それは意図してか意図せずしてかはわかりません。生成AIだってハルシネーションを起こします。

うそや間違いを見抜ける力も養ってほしいのです。