脳筋コードはやめましょう
金曜日は、毎週(第五金曜以外)光都ICTクラブの定例会が開催中です。メンバーみんなが、それぞれ課題を持ち寄って取り組んでいます。
スタートはタイピング練習・競技プログラミング練習
光都ICTクラブの各クラブでは、最初にタイピング練習に取り組むことにしています。
しかし、定例会のメンバーはほとんどがかなりの速度まで上達しました。「寿司打5000円おすすめコースで、スコア10,000点」という目標を決めて、クリアしたらタイピング練習は必須ではなくなります。
タイピングはあくまで道具であって、プログラミングが目的ですから。目的を見失わないようにしています。
さて、タイピング練習卒業生は、競技プログラミングの練習をします。
さまざまなプログラムの問題を解くことで、底力をつけていきます。
ただし、プログラムの品質までは良し悪しを判断してくれません。メンバー自身が言っていたとおり、脳みそ筋肉の力技で解決したプログラムは悪いプログラムです。可読性・保守性が著しく悪くなります。
脳筋コードを修正することはできなくても、気持ち悪いと感じるのはいいことです。今はまだ脳筋コードでも、近い将来美しいコードを書いてくれることを期待します。
Unityでゲーム制作
Unityでゲーム制作するのも、メンバーそれぞれです。こちらは教材のとおりにすすめているところです。順調……ではなさそうなものの、寡黙に取り組んでいるので、プログラムの中身までは踏み込みません。
こちらは、Unity本体の動きが良くなくて、スタッフと一緒に解決方法を探っているところです。出来合いの教材を使っているわけではなく、生きた教材を使っているので、こういったトラブルはしょっちゅうです。
対応するスタッフにとっても頭の痛いところですが、こういったトラブルを一つ一つ解決することで真の力がついていくのです。
わたしはわたしで、光都ICTクラブのネットワークトラブルで走り回っていました。ICTの「C(Communication)」だよってメンバーに言ったものの、ゲームを作るのと違って、成果がよくわからないのでピンとこない様子でした。ネットワークはネットワークでおもしろいんですよ。そのうち、メンバーが興味を持ったらやりましょう。
デバイス系の話
以前、電子工作で「好きな音楽をアラーム設定できるオリジナル時計」を作ったメンバーが、7セグメントLEDの使い方がわからないというので図式で説明しました。基本的な概念の話なので、この通りかどうかはデバイスを調べながら動かしていきます。
前は電気回路記号で描いても全然ピンときていなかったのに、今はこれで通じます。大きく成長しています。この先が楽しみです。
ちなみにこのメンバーは、オリジナル時計のプログラムをGithubとQiitaに公開したそうです。こちらが勧める前にどんどん先に進んでいっています。
それならと思って、今度プログラミング未経験の小学生向けイベントで使う教材をわたしてみました。Ichigodakeというマイコンボードで、BASICで動きます。
一瞬で理解した様子。そこで、イベントのサポートをお願いしました。
誰かに教えると、自分が理解していないことを痛感します。そして、誰かに教えられるようになったとき、自分の理解が飛躍的に進んでいるのです。チャンスを作って、どんどん先に進んで行ってもらいたいと思います。
お母さんと立ち話
あるメンバーのお母さんがいらっしゃったので、すこしばかり立ち話しました。最近、メンバー(お子さん)の英語の成績がぐっと伸びたそうです。
なるほど!と合点がいったのは、メンバーのプログラミングの様子を見ていたからです。このメンバーがプログラミングをするとき、ゴニョゴニョと単語の意味を言いながら、動きを予想していました。
読めるから面白くなってきたのか、面白くなってきたから読めるようになったのか、それはわかりません。でも、学業とプログラミングと、相互良い影響を与えて伸びていくのは素晴らしいですね。
こういう話を聞くと、わたしも心から嬉しくなります。