台風10号はとんだ肩透かし~自分の課題をプログラムで解決する~
2024年8月30日(金)は、台風10号が接近しているということで、それぞれの安全を最優先するようにアナウンスしました。
だれも来なかったら、わたしが一人で勉強するだけです。しかし、メンバーが2名出席しました。それぞれ自分なりの課題を持ってきたので、その解決方法を一緒に考えました。
いつものタイピング練習や、モーターの製作は一旦お休みです。
作文の推敲をするプログラム
あるメンバーの課題は、以下のようなものです。
作文を書いたときに、話し言葉をそのまま書き言葉にしていることが多かった。最後の推敲のときに、かなり手直ししたのが面倒だった。
ならば、プログラムを組んで、作文の中の話し言葉を探して、書き言葉に置き換えたい。
中学生の彼は、クラブに来たときには、以前わたしたテキストをもとに自分なりのプログラムを書いてきました。この姿勢が素晴らしいと思います。
今回のクラブで最初に課題を聞いたときは、引用中赤線以外の部分の説明はありませんでした。作ったプログラムを見せられて、どうにかしたい、という要望だけを聞きました。
よーく聞いてみると、Microsoft Wordで書いた作文の推敲をしたいとのことでした。これを聞き出すのが、システム開発者の腕の見せ所です。これは、実際のステム開発でもよくある話です。ユーザーの思い込みでシステム開発をしても、最適解は得られません。
今回の場合、Wordの作文の推敲なら、VBAも選択肢に入ります。ふたりでそれも検討したのですが、流石に学習コストがたかいです。そこで、PythonにWordを制御するライブラリを入れてプログラムを組むことにしました。これなら、Pythonの知識を活用したうえで、解決を模索できます。
PythonにWordのライブラリを入れたらいい、とはいってもわたしもはじめて組むプログラムです。こういうときは、生成AIの力を借ります。一年前なら、生成AIの力を借りるなんて考えもしませんでした。大変な進歩です。
ちなみに、9月からAI講座が始まります。ぜひこちらもどうぞ。
生成AIにたたき台のコードを作らせて、あとはそこから改造していきます。
といったところで、時間切れ。あとは別途サポートします。
電子工作はプログラムより難しいかもしれない
もう一人のメンバーの課題は、電子工作です。
プログラムは何度も書き直して、何回も失敗ができるけれども、実体がある電子工作は失敗できる回数に制限があります。そういう意味では、初学者の試行錯誤が難しいということでプログラムより難しいと思うのです。ついでに、電気的センスが必要です。
下の写真は、圧着工具を使ったコネクタ製作の様子です。
こんな工具があるなんて、わたしも本格的に電子工作をはじめるまで知りませんでした。ならば、初学者ならばなおのこと知りもしなければ、使ったこともないはず。
光都ICTクラブは、こんなことを平気でさせるところが、ほかのクラブと違うところです。「難しい≠つまらない」です。おあつらえ向きの、かんたんなキットをいくら作ったところで成長は遅いのです。好きなことをやるなら、精一杯背伸びをしましょう!