体験メニューは導入メニューとおなじ内容です

4月17日の水曜日のクラブ活動は、体験希望がありました。前回紹介した導入メニューを体験メニューとして、実感してもらっています。

体験メニュー

体験のときも、パソコンを使った経験やプログラムにふれた経験を聞きながら、進めていきます。

  • 18時00分~18時20分 タイピング練習
  • 18時20分~18時40分 マウス練習
  • 18時40分~19時20分 Scratchで図形を描こう
  • 19時20分~19時50分 turtle.pyで図形を描こう
  • 19時50分~20時00分 あとかたづけ

タイピングとマウスの練習

今日の体験のお客さんは、学校でScratchをやったことがあるという小学生でした。ScratchならタブレットPCで、キー入力もせず、タッチでプログラミングできます。

しかし、光都ICTクラブのプログラミングは、基本的にPythonでおこないます。キー入力必須なので、タッチタイピングができるまでタイピングの練習をします。

小中学校でパソコンに触れることが増えました。しかし、タッチタイピングを教えられる先生がどれだけいるでしょうか。私自身、小中学校で先生方のICTサポートをしていて、タッチタイピングができる先生に出会ったことはごくまれです。ましてや、生徒児童にタッチタイピングを教えられる先生は、いるのでしょうか?

その点、わたしは1000人以上にタッチタイピングを教えてきて、最短で上達する方法を確立しました。体験メニューで、その「さわり」を実感できます

また、やはりマウスには慣れていないということで、マウスの練習もします。マウスもキーボードと一緒で、パソコン草創期から存在する入力デバイスです。しばらくは、なくなることはないでしょう。

Scratchで図形を描く

Scratchは学校で触れて慣れているということだったので、ひょっとしたら多角形を描くプログラムを作ったことがあるかも予想したのですが……。予想ははずれて、はじめて取り組む多角形を描くプログラムに熱中しているようでした。

このプログラムのミソは、多角形の内角ではなく「外角」を指定することです。小学校では外角について習わないので、外角に気づき、どう理解するかがポイントです。

Python(turtle.py)をつかって多角形を描く

予定より時間が押していたので、Scratchで書いたプログラムをそのままの構造でPythonで移植しました。プログラムの構造がわかっているので、Pythonの理解も速いこと!

「ださい」プログラムを書いてから、「かっこいい」プログラムを書くはずなのに、最初から「かっこいい」プログラムが書けました。素晴らしい!

最後は、次回からのゲームプログラミングの一部を先取りました。何ができるのか、自分でコーディングして確かめてもらいました。

ゲームプログラミングに入る前に

ゲームプログラムづくりを通してPythonを学ぶクラブとはいえ、いきなりゲームを作り始めるわけではありません。プログラムの基本的な部品を作るところからはじめます。

大体どのプログラム言語も、「標準出力」から学習します。つまり、パソコンの画面(ディスプレイ)に文字列を表示するプログラムがスタートです。

Pythonの場合は、「print()」を使ってみるところが、はじめの第一歩です

実はこのprint関数は奥が深くて……なんてやりだすと長くなるので、詳細は別の機会にゆずります。まずは、オーソドックスに標準出力を覚えましょう。