いつものクラブ活動~オーソドックスな活動メニュー~
2023年9月1日(金)は、オーソドックスなメニューでクラブ活動を行いました。その内容は、下のとおりです。
- 18時00分~18時25分 タイピング練習
- 18時25分~18時55分 Pythonの座学
- 18時55分~19時00分 5分休憩
- 19時00分~19時50分 各自の課題
- 19時50分~20時00分 あとかたづけ
出席率が低いときに座学をすると取り残されるメンバーが出てくるので、出席率の高いときに座学を行います。座学がないときは、18時30分くらいから各自の課題に取り組みます。
タイピング練習
タイピングの練習は、スポーツの練習における走り込みみたいなものです。基礎練習です。
速いメンバーで1分間に130字の入力ができます。メンバーの多くは、50~80字/分くらいの入力速度です。全員が100字/分をこえるように、鋭意努力中です。
Pythonの座学
テキストにしたがって、Pythonの座学をします。
インターネットを検索すれば動くプログラムが出てきたり、AIに答えを聞いて教えてもらえたりする時代です。しかし、基礎的なことは知識として持っておく必要があります。それがあるだけで、その後のプログラム習得の速度が違います。
さて、下の写真はあるメンバーの座学の様子を写したものです。
このメンバーは自分のパソコンを持ってこれなかったので、クラブで用意したRaspberryPi 4をパソコン代わりにして学習しています。Thonny(ソニー)という統合環境で、まずは自分の手を使って教科書通りにプログラムを動かしています。
本日の一番大事なところは、「コンピューターは小数点計算が得意ではない」ということです。関数とか文法とかを覚えるより、よほど重要なのが コンピューターの特徴を知ることです。コンピューターの特徴を知っていれば、将来Python以外の言語を学ぼうとしたときに、スムーズに習得できます。
各自の課題
各自の課題は、ものづくりチームとゲームづくりチームに分かれて取り組みます。本日は、ものづくりチームの活動をご紹介します。
ものづくりチームは、Razberrypi PicoでMicroPythonを使って電子工作をしています。Pythonの知識が使えるのがMicroPythonの良いところです。座学で勉強したことをそのまま活かして電子工作できます。
キットを作るだけでも学習にはなるのでしょう。しかし、光都ICTクラブでは出来合いのものは使いません。どうしたら「希望するもの」が作れるか、都度考え都度部品を用意し、プログラムを考えます。
下の写真は、4本足で動くロボットを作っているところです。
サーボモーターをそれぞれの足にして、別々に制御すれば4本足で動くロボットが作れそうです。わたしも答えを知りません。作ってみなければわからない、それが電子工作の楽しさでもあります。
彼は、先週やっと2つのサーボモーターを同時に動かすことに成功しました。次は、4つのサーボモーターを同時に動かすことができるでしょうか? そして、4本足のロボットとして動かすことができるでしょうか? 引きつづき、一緒に考えていきたいと思います。
また、下の写真は箱の中の気温を一定に保つ装置を作っているところです。
開発している彼は、昆虫を飼うのが好きだそうです。昆虫を飼っている箱の中の気温を一定に保ちたいとのこと。
構造はかんたんで、ペルチェ素子で冷たい空気を送ったり、暖かい空気を送ったりするだけです。箱の中に温度計を入れて、その温度をもとにペルチェのON/OFFを切り替えます。写真は、冷温切り替えをつくりこんでいないので、まだ冷やすだけしかできません。
作りはかんたんなのですが、進めば進むほどに問題と要望が出てきています。いくつか挙げると下記のとおりです。
- Raspberrypi Picoが壊れた→結局ブレッドボードが悪かった(接触不良)
- 電源を入れてすぐは冷えるが、そのうちペルチェ素子が冷えなくなる
- 電源入れているときは、LEDを光らせたい
- 電源容量が足りない
これらの課題を一つずつ解決していくのも、ものづくりの醍醐味です。こちらも、完成するまでサポートしていきます。