先生、こんな悩みはありませんか?
「黒板に描いても、生徒が運動のイメージをつかみにくい。」
「実験準備に時間がかかって、演示できない。」
「条件を変えて比較させたいけれど、時間が足りない。」
「ICT教材はあるけれど、物理の“動き”までは見せられない。」
そんな先生の声から生まれたのが、
「弾道シミュレーター for Education」 です。
物理が動き出す、授業が変わる。
「弾道シミュレーター for Education」は、中学・高校の理科授業に最適化された弾道シミュレーション教材です。
投射角度・投射速度・質量などの条件を変えて、弾丸の動きをシミュレーションし軌跡を描きます。毎回異なる色で1投射ごとに描画される軌跡表示により、複数の投射を視覚的に比較できます。また、パラメータープリセットを搭載し、授業の進行をスムーズにサポートします。
物理現象を「見える化」することで、生徒の理解が深まり、授業の質が向上します。
動作中の様子(動画で確認)
下の動画は、本アプリで実際に動いている画面です。注目してほしいポイントを以下に示します。
- 投射ごとに軌跡の色が変わり、変化が一目瞭然
- パラメータープリセットで授業の進め方がスムーズに
主な特長
- 0.01秒単位の高精度シミュレーション
- オフラインで動作(通信不要)
- 1投射ごとに異なる色で描画、複数軌跡を比較表示
- 投射角度・初速・弾丸半径・質量・空気抵抗ON/OFFを自由に設定
- パラメータプリセットを搭載
本アプリの強み
- 実験準備不要:PC上で動作し、コストを抑えられる
- 授業用途への最適化(1クラスライセンス、プリセット機能)
- 複数投射比較表示ができる点で視覚効果が強い
このシミュレーターは、物理学の基本原理に基づいて設計されています。以下に、その主要な物理的根拠を説明します。
このシミュレーターは、ニュートンの運動方程式
$$\vec{F} = m \vec{a}$$
に基づいて、物体に働く力を時々刻々計算し、その運動を数値的に追跡しています。
1. 基本モデル:
重力のみを考える理想的な放物運動では、運動方程式 弾道運動の基本は、位置ベクトル$\vec{r} = (x, y)$と速度ベクトル$\vec{v} = (v_x, v_y)$の時間変化を記述する運動方程式です。重力のみを考える理想的な放物運動では、
$$ \begin{cases} \frac{dv_x}{dt} = 0 \\ \frac{dv_y}{dt} = -g \end{cases} $$
となり、解析的に次の式が得られます。
$$ \begin{cases} x(t) = v_0 \cos\theta \, t \\ y(t) = v_0 \sin\theta \, t - \frac{1}{2} g t^2 \end{cases} $$
しかし実際の弾道は空気抵抗を無視できません。このシミュレーターでは空気抵抗を速度の二乗に比例する形で導入しています。
2. 空気抵抗のモデル
空気抵抗(抗力)は次式で表されます:
$$ \vec{F_d} = -\frac{1}{2} \rho C_d A v^2 \frac{\vec{v}}{|\vec{v}|} $$
ここで、
- $\rho$:空気密度(高度によって変化)
- $C_d$:抵抗係数(球形の場合約0.47)
- $A = \pi r^2$:断面積
- $\vec{v}$:速度ベクトル
これにより、空気抵抗の大きさと方向が速度に依存して決まります。 したがって、運動方程式は次のように書けます:
$$ \begin{cases} m \frac{dv_x}{dt} = -\frac{1}{2}\rho C_d A v v_x \\ m \frac{dv_y}{dt} = -\frac{1}{2}\rho C_d A v v_y - m g \end{cases} $$
3. 空気密度の高度依存(国際標準大気モデル)
高度によって空気の密度が変化するため、より現実的な軌道を得るために国際標準大気モデルを用いています。
$$ \begin{cases} T = T_0 - L h \\ P = P_0 \left(1 - \frac{L h}{T_0}\right)^{\frac{g}{R L}} \\ \rho = \frac{P}{R T} \end{cases} $$
ここで、$T_0 = 288.15\,\mathrm{K}, P_0 = 101325\,\mathrm{Pa}, L = 0.0065\,\mathrm{K/m}, R = 287.058\,\mathrm{J/(kg\cdot K)}$です。
これにより、高高度では空気密度が低下し、抗力が小さくなることが反映されています。
4. 数値シミュレーション手法
解析的に解けないため、このプログラムでは時間を微小ステップ$\Delta t$に分割し、逐次的に更新する方法をとっています。
$$ \begin{cases} v_x(t+\Delta t) = v_x(t) + \frac{F_x}{m} \Delta t \\ v_y(t+\Delta t) = v_y(t) + \frac{F_y}{m} \Delta t \\ x(t+\Delta t) = x(t) + v_x(t) \Delta t \\ y(t+\Delta t) = y(t) + v_y(t) \Delta t \end{cases} $$
これはオイラー法(Euler method)と呼ばれる基本的な数値積分法です。計算精度を上げるために、ユーザーが 「計算精度の項目」 で$\Delta t$を変更できます。
5. 妥当性と教育的意義
このシミュレーターは、
- ニュートンの運動方程式を忠実に用い、
- 空気抵抗の物理モデルを導入し、
- 高度による空気密度変化を考慮し、
- 時間発展を数値的に積み上げる
という、実際の物理計算シミュレーションと同じ原理で構築されています。 そのため、解析式では扱えない「空気抵抗による射程短縮」や「高高度での到達距離増加」などの効果を視覚的に確認できます。
🧭 教材としてのポイント
- 仰角・初速・質量・半径を自由に変えて、弾道の変化を観察できる。
- 空気抵抗をON/OFFして、理想運動との違いを比較できる。
- 高度ごとの空気密度変化により、「空気が薄いと遠くに飛ぶ」現象を実感できる。
- 数値積分を通じて「シミュレーションと解析の違い」を学ぶ導入教材として適する。
導入形態・価格
動作条件・ライセンス規約
- 対応OS:Windows 11(64bit)以降
- CPU:Intel Core i3 / Apple M1 以上推奨
- メモリ:4GB以上(8GB推奨)
- ディスプレイ解像度:1280×720 以上(フルHD推奨)
- ストレージ空き容量:300MB以上
- インストール時に一時的なインターネット接続が必要です。
- 起動・利用中はインターネット接続不要(完全オフライン動作対応)
・本ソフトは、教育機関・教員個人による授業利用を目的としたライセンスです。
・1クラスにつき1ライセンスが必要です。
・1クラスは40人と教師2人の42人分を想定しています。
・1クラス42人を超える場合は、追加で1クラスライセンスをご購入ください。
・1クラスが20人で2クラスで使う場合、2ライセンスが必要です。
・複製、再配布、改変、リバースエンジニアリングを禁止します。
・購入後の返金は行っておりませんが、不具合時は修正版を提供します。
・動作不良等があった場合は、メールでサポート対応を行います。
購入者は同一年度内のアップデートを無償で受け取ることができます。
メジャーアップデート版(新機能追加)は別ライセンス扱いとなります。
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